来店する前に電話やLINE、ショートメッセージで連絡をくれるお客さんもいれば、予告なくふらりと立ち寄るお客さんもいる。前もって連絡があれば、席の確保や準備などいろいろ用意しておける利点もあるけど、「すぐ行くよ」の「すぐ」が30分以上かかるお客さんも珍しくなく、待つ身としては困ったり不安になったりすることもある。
「すぐ」とのことなので、おしぼりの数を確認し、足りなければ補充して、人数分のグラスをセットして、水や氷をスタンバイして、チャームのお菓子も準備しておく。今いるお客さんとおしゃべりもしつつ、タイミングを見計らってトイレに行こうかと思ったけど、そろそろ来る頃かも知れないと行かずに待っていてもなかなかやって来ず……。
トイレなんてほんの数分のことなんだけど、そのタイミングがけっこう難しい。予告なく立ち寄ったお客さんが、たまたま私がトイレに入っているタイミングで来店するのは仕方ないとしても、連絡があったお客さんの来店するタイミングに私がトイレに入っているのは、なんだか申し訳ない。来るのが分かってて、なんでトイレに入ってるんだって気がしてしまう。
そしてトイレ中に困るもう1つが、お店の固定電話への連絡だ。鳴っているのは分かっていても、急いで出ても間に合うはずもない。果たして誰からの電話だったのか知る術はなく、電話に出れなかったがために逃してしまったであろうお客さんに思いを馳せ、トイレに行っていたタイミングを悔やむ。名刺には私の携帯番号が、固定電話よりも大きく書いてあるし、「連絡は携帯にお願いします」と常々言っているのに、何度もお店の方に連絡してくるお客さんが時々いる。一体全体なぜなのか?
今日もトイレのタイミングに悩みつつ、仕事に励む私です。