「良いお年を」にまつわる話

年末が近づくと、帰り際に「良いお年を」という挨拶をするお客さんが増えてくる。私は、まだ今年中の来店の可能性があるという期待を込めて、そして私から「今年はもう来ないですよね?」と言っているような感じになるのを避けるためにも、おおよそ残り1週間を切らないと自分から「良いお年を」とは言わないようにしている。
お客さんに「良いお年を」と言われた時は、「まだ12月いっぱい残ってるから、また来て〜!」と返す。こういうやりとりは、きっとあちこちの飲み屋で繰り広げられているんだろうな。
「良いお年を」にまつわる飲み屋あるあるに、年が明けたのに、帰り際に「良いお年を」と言って帰るお客さんである。1月早々に「良いお年を」なんて、「新年始まったばかりなのに、もう今年は飲みに来ないの?」と言うツッコミ待ちだ。そして、それに続くのが「わったーは旧正月だから、まだ年末だわけよ〜」と、お決まりの流れがある。
上級者(?)になると、旧正が過ぎてもまた「良いお年を」と言ってくる。そう、それに続く台詞は「16日(じゅーろくにちー)さ〜! あの世の正月もするでしょ〜!」というふうに、「良いお年を」には3段回あるのだ。
いくら沖縄でも、年末はそれらしく多少はひんやり涼しくないと雰囲気が出ないし気分も乗らない。ここのところずっと暖かい。特に、このエッセイを書いている今日はちょっと暑いくらいなので、スマホで気温を見てみると、27度となっていた。
年末感はないけど、暑かろうと忘年会シーズンなのでお店は忙しい。年賀状にも取りかからなきゃいけない。大掃除の予定も組んである。こんなに暖かい今夜、誰かに「良いお年を」と言われても、全然ピンと来ないだろうけど、よく考えてみたら、毎年ピンと来ないまま年越ししていたような気もするので、これこそが年末感なのかも知れないな。

woman ウーマン

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