状況変化

 Y郎さんが私のお店に飲みに来るようになって、もう10数年になる。最初は上司に連れられて来店していたけど、今は部下や同僚を連れてくるようになった。Y郎さんは多分私と同い年位のアラフィフだ。  常連さんと言うほど通うわけで … “状況変化” の続きを読む

酔い潰れ

 一緒に飲み屋さんに来た仲間が寝ちゃっても、ちゃんと連れて帰えるのは当然というか、「そりゃそうでしょ」である。でも時々「起きないんでこのまま寝かしてていいですか?」なんて聞いてくるお客さんがいるのも事実。いやいや、ちゃん … “酔い潰れ” の続きを読む

猛反省

 ある日、出張で沖縄に来ているという40代半ばくらいの男性が一見で訪れた。  私のお店はカウンター席とそれ以外の席(セルフバー)に別れていて、料金も飲み放題のドリンクの種類も違う。その旨を説明したら、男性はカウンター席を … “猛反省” の続きを読む

昼間の松山

 沖縄一の繁華街と言われる松山。だいたい午後9時くらいから賑やかになり始めて、午前3時くらいには多少落ち着くのかな?  私は1度しか行ったことはないが、朝キャバや昼キャバなるお店も存在しているので、松山は24時間眠らない … “昼間の松山” の続きを読む

お客さんのふり

 現在、お店は夫と私とで2交代制で回している。私が早番で夫が遅番で、22時に交代。もっとも、カウンターにお客さんがいれば私も残ることになるが、いなければ私の仕事は22時で終わり。  しょっちゅうではないが、仕事が終わった … “お客さんのふり” の続きを読む

きっかけ

 このエッセイは隔週連載なのだが、正直言って毎回ネタ探しに苦労する。この2週間、特にネタになりそうな出来事がなかったので、今回は私が自分のお店を持つに至った話をしようと思う。  私のホステスデビューは30歳の時。パートの … “きっかけ” の続きを読む

予約時間

 お店の電話が鳴ると、おっ! 予約の電話かも! と期待に胸が高鳴る。「電話料金が安くなりますよ」とか、「電気料金が安くなりますよ」等の営業電話の場合もあるけど、たいていは期待通りの予約の電話だ。 「もしもし、今から◯名入 … “予約時間” の続きを読む

お気に入りの氷

 あけましておめでとうございます。2024年の初エッセイです。今年もよろしくお願いします。  2023年の大晦日の午後、いつものように氷屋さんに電話して、留守電に注文個数を伝えておく。前日が大忙しで在庫が1袋しかないので … “お気に入りの氷” の続きを読む

店休日

 お店の定休日は、日曜日と祝祭日。オープンした当時からずっとそうだ。私がホステスをしていた頃のお店も日祝休みだったし、子どもが小さい時は学校の休みと同じがいいのでそういうことにした。  もし経営が厳しくなったら日曜日も休 … “店休日” の続きを読む

3時間勤務

 私がちょっと体調を悪くしてしばらく休んでいる間、夫にお店をみてもらっていた。そして私の仕事復帰をきっかけに、営業時間の19時から25時(AM1時)までの6時間を、私と夫とで半分ずつ分けて店番することにした。私は開店から … “3時間勤務” の続きを読む