髪を切った。ロングからボブへと大変身だ。写真に写った自分の姿を見て、髪のあまりの重さに驚き、一念発起の断髪だった。髪の長さも重さも半分以下になった私。お客さんはどんな反応するかしら？ 最初のお客さんはＴ間さん。いつもずっ … “髪切ってトホホ” の続きを読む

現在の私を知っている人は信じないかも知れないけど、これでも私は、ラウンジでホステスをしていた頃は「盛り上げ役」だった。ママに、「あのグループはつまんなそうにしてるから、ちょっと行って盛り上げて来て！」と言われては行って賑 … “感謝♪ 感謝♪” の続きを読む

チリンチリンとドアを開け来店と同時にすぐにお手洗いに向かう人は少なくない。そして「トイレだけ借りに来た。じゃ帰ろうね〜。あはは〜」と笑いながら席に着くのは、決まって年配の男性だ。おやじギャグという言葉がある通り、何かしら … “トイレを借りに” の続きを読む

私の所定の立ち位置はカウンター内である。お手洗いやお客さんのお見送り以外にカウンターの外に出るとしたら、ボックス席にお菓子やお酒を運ぶ時くらいだ。 店内は細長い作りになっていて、入り口から入るとすぐ右手にお手洗いがありそ … “ドアベル” の続きを読む

Ｔ氏が私のお店に初めて来たのは、もう２年も前の頃だ。当店のお客さんにしては珍しく、誰の紹介でもなくふらりと入って来た一見さんだった。 「ここはホステスはいないんだね」というのできっと好みの店ではないんだろうと思ったけど、 … “我が人生” の続きを読む

人の記憶とは曖昧なもので、久しぶりに来店したお客さんによく「あれ？ カラオケのモニター増えた？」とか、「奥のボックス席、こんな配置だった？」とか、「あの絵は前からあった？」など、似たような質問をされる。モニターはオープン … “お陰様でダイエット” の続きを読む

Ｋ氏は私より２歳下の40歳。バツイチ独身で彼女もいないらしい。いつも会社の仲間と飲みに来てくれて、独り身の淋しさをこぼしていた。そんな彼がある日、女性を伴ってやって来た。 Ｋ氏のお連れの女性は、来店し私の顔を見るなり「あ … “想像出来ない今日” の続きを読む

お店にお客さんが１組、もしくは１人しかいない時によく言われる言葉に、「他に誰か来たら帰れるのにな～」というのがある。どうやら私１人を残して、お店にお客さんがいない状態で帰るのに心の抵抗があるらしい。 お酒も充分飲んでカラ … “幕開け” の続きを読む

接客の仕事は好きだし、私に向いているとも思う。それでもやはり仕事は仕事なので、閉店時には疲れ切ってしまっていることもある。しかしそれは、「今日はお客さんがたくさん来てくれたから疲れた」とか「少なかったからまだまだ元気！」 … “私のお仕事” の続きを読む