私がちょっと体調を悪くしてしばらく休んでいる間、夫にお店をみてもらっていた。そして私の仕事復帰をきっかけに、営業時間の19時から25時(AM1時)までの6時間を、私と夫とで半分ずつ分けて店番することにした。私は開店から22時まで、夫は22時から閉店までの担当だ。
3時間の労働なんて楽チンだわと思っていたけど、実際はなかなか3時間では帰れない。
開店担当の私は営業開始時間の30分くらい前にはお店に着いていろいろ準備があるし、夫と交代時間の22時でもカウンターにお客さんがいたら帰れないしで、なんだかんだ全然3時間じゃ済まない。
夫は夫で閉店担当なので、お客さん次第では25時を過ぎても終わるとは限らないし、後片付けもある。
それでも、1人でやっていたことを2人ですると、作業も責任も半分になってずいぶん楽だ。夫のお店に対する意識も、私の手伝いという姿勢から、自分の仕事というふうに変わってきているのが分かる。
ほとんどのお客さんには私の夫ということは内緒で、ただの男性スタッフと紹介しているけれど、友達や仲のいいお客さんにはちゃんと夫として紹介していて、かつてのスナックという営業スタイルから、ちゃんとBARというスタイル順調に移行出来つつある。いい感じだ。
22時以降は、夫がカウンターの内側に立ち、私はお客さんのようにカウンターの席に座って飲んでいることもある。私が帰る前のちょっとした時間だけど、そういう時は私はとてもリラックスしていて、仕事の時より他のお客さんと気さくに話せる。仕事モードがオフになると、ずいぶん気楽になるもんだ。
夫は昼間も自分の仕事で動いているので仕方ないのかもしれないけれど、22時出勤をいつも時間ちょうどか、1分前か1分過ぎかで来るので、「やる気のないバイトみたいだよ」と軽く突っ込んでみるけど、聞いているんだか聞いていないんだか、翌日以降も同じようにちょうどか1分前後で出勤する。その動じなさ、面白すぎるよ。