今年は台風の当たり年のようだ。もうすでに、お店を開けようか閉めようかと悩むような台風が、3つ来た。
最初の台風は、6月だったと思う。ニュースではなかなか強い台風だと言っていた。しかもどうやら直撃らしい。
昼ごろの空はそんな気配もなく、拍子抜けするくらい普通だった。それでも、これから雨も風もどんどん強くなるのだろうと思い、臨時休業にした。
台風といえば、10年以上前のことを思い出す。
ものすごい暴風雨の中、私はタオルを頭に巻いて歩いて出勤した。台風の日に傘なんて論外なのでタオルにしたが、もちろんびしょ濡れになった。
今のようにスマホのアプリでタクシーを呼ぶこともできなかったので、しばらく道端に立ってタクシーを探したが、来ない。それで結局、歩いて行った。
徒歩でほんの5、6分だが、暴風雨の中ではスタスタ歩けないし、いつもの倍の時間がかかったと思う。あまりにびしょ濡れで、今後の台風のために雨ガッパを買おうと思ったものだ。
ところが、今年6月の台風は、松山あたりは特に何ごともなかった。ほとんどそよ風だけを吹かせて過ぎていった印象だ。翌日の道路を見ても、台風特有の木の枝や葉っぱが散乱していることもなく、台風の余韻も感じられなかった。
後日、常連さんのO城さんに、
「台風の日、ぜんぜん風強くないから松山まで来たけど、ここも開いてない。どこも開いてない。仕方ないから帰ったさ〜」と言われた。
それを聞いて、
「やっぱり開ければよかった〜」と、ものすごく後悔した。
それから、7月と先週の台風の日は、ニュースを見ながら、結局お店を開けることにした。そして案の定、大した暴風もなく、問題なく営業できた。
最近は、ニュースで「大型」や「非常に強い」と言われても、あまり信用できなくなってしまった。
でも、油断禁物だ。



