日曜日の松山は、昼も夜も静かなものだ。
まず駐車場からして違う。どこもガラガラだ。普段のコインパーキングは、昼も夜も満車が多い。週末ともなれば空きを探すのも一苦労だ。
でも日曜日は違う。驚くほど車が少なく、人もほとんど歩いていない。
松山は夜の街だから、昼間営業している店は少ない。それでも酒屋さんや食材の配達業者、清掃業者、開店準備や片付けに来る店の人たちなど、案外車の出入りはあるものだ。それが日曜日になると、まるで別世界みたいに静まり返る。
人がいないから休むのか、休む店が多いから人がいないのか。卵が先か鶏が先か、そのあたりはよく分からない。
うちの店も、もともとは日曜日と祝日を定休日にしていた。でも今はできるだけ営業するようにしている。娘夫婦が出勤の日は私が休みなので、週に二日の休みは確保できているから、それで十分なのだ。
人通りの少なさを見れば、暇なことくらい最初から分かっている。だから「一組でも来てくれたらありがたい」くらいの気持ちで店を開ける。そうでも思わないと、とてもやっていられない。
最近ハマっている苔テラリウム作りを、お客さんを待ちながら完成させた日曜日もある。
完成の喜びと、完成できてしまうこの状況。苦笑いしかない。
ところが月に一度くらい、そんな予想を裏切る日がある。「今週もダメだろうな」と思っていたのに、案外売上が良かったりするのだ。
「日曜日も悪くないな」と味をしめたその翌週、売上はゼロだった。
やっぱり日曜日は分からない。



