私の店には、料金システムの違う2つのバーが同居している。
ひとつは安さが売りのセルフバー。もうひとつは、スタッフとのおしゃべりも楽しめる、特別安くもないけれど高くもないカウンターバーだ。だから店名も「バーとバー」という意味で「BAR TO BAR」にした。読み方は“バートゥーバー”。
料金が違うので、お客さんの層もまったく違う。セルフバーは20代の若者から年配まで幅広く、女性も多い。軍人さんや外国人観光客も来る。5年前にセルフを始めてから新しく増えた、新規のお客さんたちだ。
一方、カウンターバーは、BAR TO BAR の前身であるカラオケスナック「Woman」からのお客さんが中心で、私と同年代から年上の男性ばかり。そんなカウンター席に、先日めずらしく若い男性2人が座った。
2人は本土からの観光客で、最初はセルフ席だったが、カウンターが空いた瞬間に移動してきた。「せっかく観光に来たから、地元の人と話したいんです」と言う。
息子と同じくらいの年齢だったので、いつもならいただくカウンターのお客さんからのドリンクも、この2人には遠慮した。
2人とも23歳なのに、なかなかのヘビースモーカーで、しかも銘柄は「うるま」。一体どこで買ったんだ? コンビニにあるのかな?
飲み放題のお酒以外にも、ハブ酒を5杯ずつ飲み、炭酸水やおつまみも頼んで、合計は2人で約2万円だった。
うちの店の客単価は、カウンターでざっくり6000円くらいだと思う。だから若い2人で2万円という金額が出たとき、「けっこういったな」と胸がざわついた。でも、ちゃんと飲んだ分の料金なので、しゃーない。
しかし先輩方からいただく2万円と、若者からいただく2万円は、なんかちょいと気分が違うもんだな。



