最近、お店への営業電話がけっこう多い。
「不要なお皿1枚からでも買い取ります!」という怪しいものから、「オーナーさんいらっしゃいますか?」という謎のもの、「電気料金が安くなります」という定番まで、実に幅広い。
開店準備中はもちろん、営業中だって、わけの分からない営業電話は正直迷惑だ。お店の電話が鳴るたびに、お客さんからの問い合わせや予約かと期待して出る。忙しい手を止めて出た結果がそれだと、どうしてもイラッとしてしまう。
とはいえ、予約の電話なら手放しで喜べるかというと、そうでもない。実際にお客さんが来店するまでは安心できないのだ。たまに、キャンセルの連絡もないまま現れないことがあるので、油断はできない。
松山という土地柄、こちらへ向かう途中で、他によさそうなお店を見つけて入ってしまったのか。あるいは、複数人で次のお店を探した結果、うちの店は落選したのか。そんなことまで、いろいろ想像してしまう。
ある日の電話は、
「今から4人で行きたいんですが、入れますか?」だった。もちろん余裕である。
「4分くらいで着きます」と言うので、隣近所の居酒屋さんから来るのかなと思って待っていた。ところが、なかなか来ない。15分経っても来ない。
私の電話対応が悪かったのか。
名前や到着時間の尋ね方が悪かったのか。
そんなことまで振り返って、心配になる。
経験上、「10分くらいで着きます」の場合、だいたい20〜30分後なのだ。ただ、今回は“4分”という具体的な数字だった。隣近所にいて、すぐ向かう状況なのだろうと勝手に信じていたぶん、不安も大きかった。
結果としては、予約の電話から30分後、無事に来店してくれた。けれど、お客さんの姿が見えるまでは、毎回ハラハラしてしまう私なのである。



