時短営業要請が、22時閉店から20時閉店に早まった。しかもアルコール提供は19時までという。それではとても営業出来ないので、20時閉店要請期間中は休業することにした。
休業中は、もともと手を付けていた夫の実家のリフォームに、もっと時間を掛けて1日中専念することにした。
私は与那原町出身で、那覇市の細かい地名には詳しくない。だから、夫の実家が那覇市◯◯と聞いた時、聞き覚えはあるけど場所は知らなかった。どうらや松山から車で15分くらいの住宅街らしい。遠くはない。
毎日実家へリフォームしに通っていたある日、すぐ近くの居酒屋が目に止まった。時間は18時過ぎくらいだったと思う。表に数台停められる駐車場があり、お店は繁盛しているようだった。
「近くにこんな良さそうな居酒屋があったんだ」リフォームが終わって実家に住むようになったら行ってみようという思いと、「こんなに賑わっているのに20時閉店なんて居酒屋も大変だな」という、同じように時短要請を受ける同士だわという思いで看板を見上げると、知っている店名だった。
それはS先輩の居酒屋だ。同じ中学と高校だったS先輩に私は高校以来会ったことはないが、SNSで共通の友達がたくさんいるので、那覇のどこかで夫婦で居酒屋をしているのは知っていた。共通の友達が「Sの居酒屋に行ってきた」とSNSにアップしているのを何度も見たし、コロナ禍の中、困っている外国人留学生に無償で弁当を配っているとニュースにもなっていた。
S先輩が居酒屋やってると知った時、「いつか行ってみたいけど、那覇の知らない地名だし、夜は仕事だしなかなか難しいな〜」と思ったまま時が流れてしまった。それが近々住む予定の夫の実家のご近所だなんて、何かの縁かしら? 今度行ってみようっと。