ようやく、長かった緊急事態宣言が解除されそうだとニュースで観た。飲食店への時短要請は続きそうだけど、お酒の提供が可能になるなら大きな一歩だ。私のお店も数ヶ月ぶりに営業出来ることになる。
このコロナ禍で、私を含め世の中の人たちの生活スタイルはだいぶ変わったと思う。その中の１つがお酒のシーン。「仕事帰りに居酒屋で１杯」とか「そのまま流れで女の子のいる飲み屋へ」とか、「週末の楽しみは遅くまで飲んじゃうこと」とかが今は出来なくなってしまっていて、それが数ヶ月続き「案外それも悪くないな」なんてことにだんだんなってきているんじゃないかと心配している。
お酒を飲む場面が減るとその分出費も減るので、飲み屋商売をしている私でさえ、「お出掛けしなければ懐が痛まなくていいな〜」だなんて、つい目先のことだけで喜んでしまっているけど、そんなんじゃダメダメだ。みんなが財布の紐を締めてしまったら、循環が悪くなって末端の私なんてイチコロだわ。
今年の春ごろ、まだ緊急事態宣言前のこと、毎週末飲みに来てくれているＯ氏が「去年と今年の新入社員はかわいそうだよ。歓迎会もビーチパーティーも忘年会も全部無しだからね〜」と言っていた。
もちろん会社の飲み会が好きな人ばかりではないのは分かっているし、私のお店でも会社の飲み会の2次会や３次会が時々あるので、「会社勤めも大変だな〜」と思うこともよくあるけど、入社して２年間１度も飲み会がないと、なかなか親睦も深まらないのではないか要らぬ心配をしてしまう。
とにかく早く営業再開してお客さんが来てくれなきゃ、このエッセイのネタもないし困ってしまう。しばらくは時短営業になると思うので、仕事帰りの１杯もコロナ前のようにゆっくりは出来ないと思うけど、早く元の賑やかな松山に戻ってほしいな〜。
