配達員さん

 私は、Amazonや楽天、iHerb等のネット通販をけっこう頻繁に利用する。日用品やサプリは店舗より安いことが多いし、通販同士の値段の比較も簡単に出来るので大助かりだ。スティホームが始まって通販利用者が増えたと聞くが、私はその前からネット通販のヘビーユーザーだ。

 私は昼間、基本家にいる。在宅率が高いので、再配達率は低い。宅配業者から見ると、なかなか優秀なユーザーだと思う。優秀なヘビーユーザーなのだ。

 配達は、佐川もヤマトもエリアが決まっているのだろう、それぞれだいたい同じ人が配達してくれる。もちろん特に会話は交わさないが、「こんにちは」とか、「ありがとうございました」とか声を掛ける時にチラリと顔を見る。いつも同じ人というのは、説明出来ない安心感がある。

 ある日、いつもとは違うヤマトの人が配達に来た。「新人さんかな?」と思いつつ荷物を受け取ると、「お店にも1つ届いていますが持って来ていいですか?」と言われた。

「お店? それはヤマトの営業所って意味かな? 次から次へといろいろ買っちゃうから、配達しているそばから、また新たな荷物が来ちゃったのかな?」と思っていたら、「womanへの荷物」だと言う。

 へ? 配達員さん、私がwomanの人だって知ってるの? お店宛に荷物が届くなんて、この10余年の間に数えるほどしかなかったはずなのに、どうして私とwomanが繋がったのだろう。不思議に思いつつwomanへの荷物も受け取った。お店名義で注文していた「酒豪伝説」だった。いつもは酒豪伝説の人が直接お店に持って来てくれるが、コロナ禍なので発送にしたのだろう。

 配達員さんの、あの関西訛りのハキハキした話し方もマスク越しの顔も、よくよく考えるとどこかで会った気がする。きっとwomanのお客さんだ。まだ20代だと思うから、上司か先輩に連れて来られた人だろうと思うけど、誰だか分からない。ほんのもうちょっとで思い出しそうで出てこない、ギリギリの感じがもどかしい。

 いつもすっぴんで寝巻き姿でお気楽に宅配の荷物を受け取っているのは、配達員さんが知らない人だと思っているからだ。まさか知り合いだったとは。womanのお客さんだったとは……。

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