その日の、朝目が覚めた時から少し体調が良くない感じがした。なんだかお腹がゴロゴロしている。寝ていなきゃいけない程ではないし、かといって元気でもない。いつもの元気な状態が10だとしたら、6割か7割くらいの感じかな。寝込む程ではなく微妙な感じなのだ。
たまに訪れる、こういった体調不良のたびにお店を開けようか閉めようか悩む。閉めればその日の収入はゼロになるけど、でも頑張って開けて途中で耐えられない程に体調が悪くなったら、お客さんに帰ってもらうのか? と。
日中、自分の体調に耳を澄ましながら行動し、午後4時前くらいからはお風呂に入って、出勤の準備を始める。お風呂から出て髪を乾かし、メイクをしながらも「本当にお店を開けて大丈夫なのか?」と自問している。営業中はどんなに体調が悪くなっても、トイレに籠もりきりになったりソファでダウンしたりは出来ないので、準備だけは着々と進めながらも自分の状態をちゃんと見極めたい。
朝起きた時の体調が6か7だったのが、出勤準備をしている時には8割くらいまで回復していた。8割の状態ならちゃんと仕事は出来る。それにこのままどんどん良くなっていくかも知れない。ビタミンCのサプリをいつもより多めに飲んで仕事に向かう。
ちょっと無理して仕事している日こそ、お店は繁盛してほしい。せっかく開けたのに閑古鳥が鳴いていたら、閉めて家で寝ておけば良かった〜と思ってしまう。
幸いその日の売り上げは目標を達成したので開けた甲斐があった。体調が万全とまではいかなくても、お客さんがコンスタントに入って売り上げの数字が上がれば、気分も上がるというものだ。
もしお店を閉めていたら、その日に来店してくれたお客さんがドアの前で「今日は休みなんだ」とガッカリしていたんだと思うと、やっぱり頑張って開けて良かった。