前から興味のあったハブ酒を買った。それも、ちゃんとハブの入っている「ハブ入りハブ酒」だ。
よく分からない人も多いと思うが、ハブの入っていないハブ酒もあるのだ。酒造所でハブ漬けして、ハブエキスの染み出たお酒だけをボトルに入れたハブ酒がそれだ。私が買ったのは、トグロを巻いたハブが2匹も入った、その名も「夫婦ハブ酒」。けっこう高かった。最初はそんな高いハブ酒を買うつもりはなかったんだけど、酒造所でいろいろ見ていくうちに口を大きく開けたハブに惹かれてしまい、上等で高いハブ酒を購入してしまったのだ。
私のお店はリーズナブルな価格が売りなので、高かったハブ酒もあまり高値でお客さんに出すわけにはいかない。微々たる上乗せでしか販売しないので、計算してみると利益が出るまでにかなり売らないといけないようだ。趣味でやっている商売ではないのに、なんてこった。とりあえずマイナスにはならないのでヨシとするか。
それにしても、お店にドーンとハブ酒が置かれているのはなかなか迫力があって良いもんだ。ハブ酒を映えさせるのために照明まで増設して、ちょっと気合いが入っている。
私はお酒が弱いのでペロッと舐めてみる程度の試飲に留めたけど、初めてのハブ酒は養命酒を華やかにした味と香りがした。
お客さんの反応はというと、観光や出張で他県から沖縄に来ている方からの評価はすごく良い。ハブ酒という響きも、瓶の中の姿のインパクトの強さも興味をそそられるのだろう。アルコール度数は35度と高いので、ハーブも一緒に漬けているとはいえストレートで飲むと皆さん顔をしかめる。でもテンションは上がるようだ。今度は炭酸水で割る「ハブボール」を勧めてみてもいいかもしれないな。