O氏という超常連さんがいる。毎週月曜日に「今週の娘夫婦の出勤日」をメールで知らせるのが、私の小さなルーティンだ。これはつまり、「その日以外は駐車場を自由に使ってくださいね」という合図でもある。
ほぼ毎日のように飲みに来てくれるO氏には、お店の駐車場を特別に開放しているので、できるかぎり利用しやすいように、こまめに情報を送っているというわけだ。
O氏へ連絡するのは、それだけではない。「◯時から◯時までは団体さんの予約あり」とか、「本来は定休日の日曜日だけど、この日は特別に営業します」とか、そんな細かい営業情報まで、直接メッセージを送る。
するとO氏は、こちらの意図をきちんと汲んでくれる。団体さんが帰った後の落ち着いた時間にふらりと現れるし、日曜日でも変わらず顔を出してくれる。
その律義さという安定感に、私は毎回助けられている。常連さん、特にO氏のような人の存在は、お店にとってどれほど大きいか計り知れない。
O氏は、私が結婚しても変わらず通い続けてくれたし、夫だけしかお店にいなくても、娘夫婦が店に立つ日でも、ずっとずっと変わらず飲みに来てくれている。その変わらなさに、どれほど支えられてきたことか。
売上として、というより、「今日も来てくれた」という安心や連続性を与えてくれる、存在感有り有りの空気のような存在だ。
お店は、いずれはセルフバーのシステムだけにしていく予定だけど、ここまで続けてこられたのは常連さんたちのおかげ。その代表格であるO氏が通い続けてくれる限り、カウンターバーは残しておこうと思っている。
こうやって書くと、O氏が渋くて格好よく、静かに酒を楽しむダンディーみたいなイメージになるかもしれない。でも実際は、ちょっとスケベでお茶目で、気のいい「ザ・沖縄のおじさん」である。そこがまた、可愛いのだ。



