私のお店のトイレは、お客さんからの評判がとても良い。直接私に「トイレ凄く綺麗ですね」と言ってもらえることもあれば、お客さん同士で「ここのトイレ綺麗だよ。ちょっと見て来て」と会話しているのが聞こえてくることもある。「ちょっと言わせてください! まるで今日がオープン初日みたいにトイレが綺麗です!」とまで言ってくれたお客さんもいた。
数年前の店舗改装の時に、トイレも一新したのだ。床と壁のタイルも自分たちで選んだし、手洗いシンクにもこだわって、メーカーから直接買って取り付けまでした。便器もいろんなメーカーを見比べて、流す度に泡が出てくるところが気に入ってパナソニックにした。安さで売っているBARなのに、トイレはホテルのようだと言ってもらえる。
お客さんがトイレを利用するたびに、毎回シンクの水滴を拭き取り、床への飛び跳ねも掃除する。綺麗なトイレを維持するのは大変なのだ。
先日、3人組の男女が入って来て「ダーツありますか?」と聞いてきた。「ダーツは置いてないんですよ」と告げるとガッカリしたように出て行った。せっかく来てくれたのに申し訳なかった。しかしこのやり取りの間に、3人の内の1人の男性が黙ってスッとトイレに入った。そしてトイレ利用後に何も言わずに去って行った。
トイレを借りるなとは言わないが、当店を利用してくれたお客さんのためのトイレなのだから、お客さんでもない人はせめて「トイレ借りるね」と一声掛けたり、帰る時に「どうも(ペコリ)」みたいな気遣いがあればいいのに。
今までたくさんのお客さんを見てきて気がついたのだが、気遣いのない人は、トイレの使い方が良くない傾向にあるように思う。その男性が使ったあとのトイレを見てみると案の定、便座にも床にも飛び跳ねがあって気が滅入った。便座を上げずに立ちションしたのか? お客さんでもないその男性が汚したトイレを掃除するのは私なのだ。
そこで、普段から私もよく利用するコンビニのトイレについて考えてみた。トイレを借りた時は何か買い物をするようにしているけど、それでもたまには何も買わずに出てきてしまうことがある。でも、それは良くないなと改めて思った。私が使ったトイレを、いつも誰かが掃除してくれているんだ。猛省。



