令和2年の仕事初めから、2時間飲み放題の値段を3000円から3200円に値上げした。お手軽な値段が売りだったのでいろいろ葛藤はあったけど、区切りの良い仕事初めのタイミングを逃してしまうと、次のタイミングはなかなかないと思い決意した。
お店の入り口とトイレの鏡に「値上げしました」の張り紙をして、メニュー表の値段も書き直し、お会計の時には一言「今年から値上げしまして……」と、添えるようにした。心配していたような値上げに関する苦情は出なかったので一安心。
たかが200円されど200円で、1日1日が積み重なり1ヵ月になると、なかなか大きな金額になる。私はお客さんから頂く500円のビールで頑張って売り上げを上げているんだけれども、それがお客さん5人来店すれば、値上げ分だけでビール2杯分と同じになるんだから感動だ。
そして、この値上げには予想外の副産物が付いてきた。今まで複数人で来ようがビール等を追加しようが、お会計は500円単位だったのが、1人当たり200円値上げされたことで、3700円とか6900円とか切れの悪い金額ななったことで、「お釣りはいらないよ」と言われることがとても増えた。そんな時私は「ありがとうございます!」と素直に頂く。
新型ウイルスによる営業自粛要請に、今回初めて長期間お店を閉めた。13連休なんてそんな恐ろしいこと、とても自発的には出来ないことだ。連休明けの日、久しぶりの仕事にテンションも上がり、久しぶりの化粧に心躍る。それでもまだまだ新型ウイルスの影響で、結果としてお客さんは2人しか来なかったんだけど、それは仕方がないとして、ただ悔やまれるのは値上げ分の200円を頂くのを忘れてしまったことだ。伝票につい癖で「チャージ3000円」と記入してしまった。
あぁ、たかが200円されど200円。
つい癖で
2020年5月20日