去年の12月に、お店のメニューを作ってみた。オープン11年にして初めての試みだ。チャージ料金に含まれる飲み放題のお酒の種類と、カラオケ無料の旨と、追加料金で飲めるドリンクも明記した。100均で買い揃えた画用紙とB6サイズのソフトカードケースで作った私の手作りメニューだ。
そのメニューを、カウンターに2つ、ボックス席に1つ置く。常連さんは皆さんお店の料金システムが分かっているけど、そのお連れさんにも、スッとこのメニューを差し出すだけで、すぐに分かってもらえるようになった。
私がたまに行く、もしくは何度か行ったことのあるママさん1人でやっているような小さなスナックは、「どんなお酒がありますか?」と聞くと、「泡盛は〜、焼酎は〜、ウイスキーは〜」と口頭で、棚を指差して説明することがほとんどなので、それが普通だと思い私もずっとそうしてきた。それなのに何がきっかけだったのか既に忘れてしまったけど、ある日メニューを作ってみようと思い立ったのだ。
メニューを作って良かったと実感したのは、追加料金の掛かるドリンクの注文が増えたことだ。女性のお客さんは、泡盛や芋焼酎より、ビールや甘いチューハイが好きなようで、「ぶどうチューハイもあるんですね」と、注文いただけることが増えた。ぶどう、桃、レモンのチューハイも前からあったけど、誰も知らなかったようだ。聞かれなかったから言えなかったし、言ってくれないから注文もないというわけか。そしてハイボール用にと、炭酸水の注文も増えた。
常連さんは当店の料金システムは分かっていると先に書いたけど、中にはメニューを見て、「このお店、飲み放題だったんだ」と言う人もいた。案外、よく分からずに通ってくれているお客さんもいるのかも知れない。
予想以上にメニューが役に立っているので、今度時間がある時に、もっと丁寧に書き直してみようっと!
働くメニュー
2020年3月24日