「Woman」をオープンしたのが2008年。それから早13年。この度店名を変更するとこにした。
変更の理由は、ボーイを雇ったことと、「Woman」というピンク色の看板が誤解を招くことが多々あることと、メニュー表に「Womanメニュー」と書くと「女性限定のメニュー？」と勘違いされることなどいくつかあるけど、なんと言っても１番の理由は、元々気に入った店名ではなかったということだ。
なんせお店をオープンするにあたっては、営業許可を取ったり、名刺や印鑑を作ったり、看板を注文したりと、とにかく店名を決めなきゃ進められないことがたくさんある。早く決定しなければならなかったので慌てて付けた店名だった。
「Woman」の名前の由来は、私の好きなアンルイスの曲名から取ったんだけど、自分のお店を持とう！ と決めて実際にオープンするまでに時間がなかったので熟考する暇がなく、雑にというか、手続きを進めるために付けたその場しのぎの店名だった。
よくよく考える前に行動したり物事を決定したりする私のパターンは、この店名の件だけでなく、良くも悪くも生活のあらゆる場面で繰り返されている。そのほとんどはなんだかんだで問題なくやってこれたので良かったが、店名という、お店がある限り半永久的に続くことに関しては、もっとちゃんと考えて付けなければいけないとつくづく感じた。13年間もイマイチだなと思いつつ過ごすことはあまり良いことじゃない。だいたいアンルイスにも、名曲「woman」にも失礼だ。
今度こそは後悔のない、本当に気に入った店名を付けようと、妥協のないように時間をかけた。ピンとくる店名がきっと見つかるはずだと、夫とあれやこれや案を出しながら、それでもどこかのんびりと考えていた。そんなある日、お昼ご飯を食べに行ったお好み焼き屋さんで、夫に名案が舞い降りてきた。
「BAR TO BAR」ってどう？
そう聞かれた瞬間「それだ！」と思った。ピンとくる店名はちゃんとピンとくるんだ！ と実際した瞬間でもあった。
「Woman」改め「BAR TO BAR」を、今後ともよろしくお願いします。ペコリ。
