私のお店には、軍人さんや観光客も含めて、外国人のお客さんがけっこう来る。
外国人のお客さんはノリのいい人が多いし、日本人はどうやら外国人と話すのが好きらしい。外国人のお客さんがいるだけで、不思議と店全体が少し賑やかになる。
外国人のお客さんが増えたのは、五年前にセルフバーを始めてからだ。それまでは、外国人がこんなにもカラオケ好きだとは知らなかった。
カラオケは、お客さん同士の距離を一気に縮める力がある。外国人が日本のアニソンを歌い、日本人が洋楽を歌う。気がつけば、そこに小さな国際交流が生まれている。
英語が母国語ではない外国人もいるし、日本人の多くは英語が得意というわけでもない。それでも、お互いにたどたどしい英語で何とか会話をしようとしている。その様子が、見ていてとても楽しそうなのだ。
先日も、フランス人の4人組が来店し、日本人のグループと混ざって、拙い英語で会話を楽しんでいた。そのうちの1人が誕生日だということで、みんなでハッピーバースデーを歌った。
歌い終わったあと、日本人の1人が年齢を聞こうとして、
「何歳? ……あ、えっと、ハウマッチ?」
と言った瞬間、店中が大爆笑になった。
言葉が違っても、お酒で距離が縮まり、カラオケでさらに縮まる。
そういえば、最近ちょっと気になっていることがある。カウンターに置いてある、口を大きく開けたワニの歯を順番に押していき、運が悪いとガブッと噛まれるおもちゃ、いわゆる「ワニワニパニック」についてだ。
正式には「スーパーイタイワニー」という名前らしいのだが、そのワニワニの遊び方を、外国人のお客さんも理解している。
ワニワニパニックって、世界共通なのだろうか。



