ライバル心?

 カウンターで隣り合ったお客さん同士が話したりして、仲良くなることはけっこうある。きっかけとしては、カラオケが最適のようだ。

「先輩、その曲良いですね〜」

「ありがとうございます。先輩も何か歌ってくださいよ」

 お互いを先輩と呼び合い、カラオケを褒められたり勧められたりと、カウンターに平和な空気が流れる。私からお客さん同士が話をするように持っていくことは敢えてしないが、カウンター席に座るお客さんは、そこでの出会いを楽しみの1つというふうに考えている人も多いようだ。

 お客さん同士が、どちらも長年womanに通ってくれている場合だと、たとえお互い話をするのは初めてだとしても「対等なwomanのお客さん」な立場として認め合っているのがなんとなく伝わる。和やかな雰囲気だ。

 それに対してwomanに通い出して1年前後くらいのお客さんの場合は、お客さん自身で「常連」と言えるようになった頃なのだろうか、カウンターで出会った他のお客さんに「このお店には何年前から来てるんですか?」とか、「よく来られるんですか?」と、客としての相手の立ち位置や自分の立ち位置を確認するような質問をする人がたまにいる。

 相手も同じように、通い出してまだ浅い場合はいいけど、何故だか大抵はwoman歴が長く、開店当時からとか、さらには私がホステス時代の頃からの知り合いのお客さんにそういう質問をしちゃうのだ。

 その結果、「ママとは長いですよ。もう10年以上になるかな」とか言われて、「負けました」と勝手に挑んだ勝負に完敗している。

 男性のそういう妙なライバル心が可愛いような不思議なような、勝ったところでどうだっていうんだ? というような……。

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