今年から、毎週土曜日の9時に来店してくれるようになったA氏。去年まで近くのスナックに、同じく土曜日の9時スタートで10年ほど通っていたけど、そこが12月いっぱいで閉店してしまったので、そこのママさんから引き継ぐ形で紹介してもらい、私のお店に通ってくれるようになった。初めて会った時に、お互い与那原町の江口区出身だと判明し、一気に親しみが湧いた。
A氏は、土曜日100パーセントの出席率で、2ヵ月に1度のモアイの日だけは10時になるが、それ以外はきっちり9時に来店する。
10月に入り、コロナで落ち込んでいた売り上げも徐々に回復しつつあり、ようやく安心が見えてきたけど、A氏は2度にわたるコロナによる営業自粛要請で、松山にほとんど人が居なくなってしまった時も、「お店開けるなら行くよ」と、ずっととても心強い存在だ。
私がラウンジでホステスをしていた頃、「水曜日のNさん」と呼ばれているお客さんがいた。Nさんは、モアイの後や職場の近くの居酒屋で飲んだ後などに、理由は違えど必ず水曜日に来店した。私のことを気に入って、しょっちゅう同伴出勤もしてくれた。それもやはり水曜日。ママが「いつ来てくれると決まっているお客さんがいるって有難いよね」と言っていたが、その有り難みを、15年経った今になって実感している。このコロナ禍の中、土曜日には必ず来てくれるA氏がいるという安心感は大きい。
他にも、火曜水曜はO氏が来るかもとか、金曜日だからK氏が来そうだなとか、観光客も一見さんもほぼ来ず、常連さんが友達や同僚を連れて来て成り立っているお店だから、お客さんが皆近しい。「コロナ乗り切ってね。ちゃんと飲みに来るからね」と応援してくれる。



