冬より夏のほうが断然好きだけど、暖かくなるりつれゴキの出現が増えてくるのは、私にとって大問題。ゴキが何より苦手なので、夏の夜道はそれこそ恐怖だ。なるべく壁から離れて、足元を広い範囲で見回しながらゴキに近づかないように気をつけて歩いている。閉店後の真夜中の帰り道は、いつゴキと出会ってもおかしくない恐怖の時間なのだ。
お店には、タイマー式の害虫防除の薬剤を散布するマシーンがあり、営業時間外に自動で稼動している。この薬剤の効き目はテキメンで、出勤すると床に転がって絶命しているゴキがいる。もちろん毎日ではないが、夏だとだいたい週に1匹〜2匹くらいは転がっている。
薬剤マシーンのおかげで生きているゴキと戦うことはまずないが、絶命しているゴキも私にとっては恐怖の対象なのだ。以前は、その転がっているゴキを自分で片付けることが出来ずに、酒屋さんに配達の注文をして、そのついでに取ってもらったり、息子に電話して来てもらったりしていた。でも、それだと人頼りなので時間がかかるし、頼まれる方だって嬉しくはないだろう。それに片付けてもらうまでお店は営業出来ないので、今ではビニール袋とティッシュを使いなんとか自分でやっている。直視することさえ出来なかった以前の私に比べたらかなりの進歩だ。
お店をオープンした時に、すぐに薬剤マシーンの営業マンが来てくれたことを15年経った今も感謝している。そうでなかったら、殺虫剤片手にしょっちゅう戦うことになっているかと思うと、想像しただけで冷や汗ものだ。
夏は好きな季節だけど、ゴキ問題だけは避けて通れないのよね〜。