私、作りました!

 私はサプリメントや健康的な食品に興味があり、「◯◯が身体に良い」と聞くとすぐに手を出すミーハーな一面がある。亜麻仁油やココナッツオイルも試したし、チアシードやサバ缶もよく食べた。スピルリナとカカオニブは毎日取り入れているし、冷蔵庫に納豆とヨーグルトは欠かさない。

 あるお客さんが、「もろみ酢と島唐辛子でコーレーグースを作っている」と話していた。クエン酸たっぷりのもろみ酢は疲労回復やダイエットにも良い。私も一時期、朝の目覚めの一杯に飲んでいたが飲み忘れることが度々あり習慣にならなかった。でももろみ酢コーレーグースなら、いつも飲んでいるレッドアイにちょろっと垂らしているタバスコの代わりなるし、しかも健康的な感じでいいんじゃないかい?

 それから私のコーレーグース作りが始まった。漬ける前に島唐辛子を乾燥させた方がいいとか、カットしたり爪楊枝で穴を開けると漬かりが早いとか、ネットでいろいろ調べられる。

 第一弾の、もろみコーレーグースは結果としてあまり上手くいかなかった。辛味はちゃんと出たけど、2週間ほどで傷んでしまったのだ。もろみ酢は開栓すると冷暗所で保存しないといけないのは知っていたけど、唐辛子の殺菌作用で常温でも大丈夫かと思っていたのが間違いだった。うっすら濁ってきたので捨てるしかなかった。

 営業中、使うたびに冷蔵庫から出し入れするのは面倒だ。もろみ酢じゃなくて普通のお酢に漬けるという手もあるけれど、毎日のことなのでお酢で歯が溶けても困る。やはりお酒に漬けるしかないようだ。

 第二弾は、アルコール度数が20度と低くて癖の少ない鍛高譚という紫蘇焼酎に漬けてみた。これはすごく上手く行った。レッドアイの良いスパイスになる。でも、やはり、心の片隅に「コーレーグースは泡盛に漬けて初めてコーレーグースでしょう?」という気持ちがあり、胸を張って「私はコーレーグースを作りました」とは言えないのだ。

 あまりお酒が強くないので20度の鍛高譚を選んだのに、調べてみると、なんとアルコール度数20度の泡盛があるではないか。

 ということで、私がたどり着いたのは今帰仁酒造の「古里」。泡盛に漬けたのだから、正真正銘の立派なコーレーグースだ。もろみ酢で健康的に辛味を足すはずが、巡り巡ってここまで来た。コーレーグースはやっぱり泡盛よね〜。

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